ちょい足しで備えよう<後編> ーキャンプギア活用で効率良く災害対策をー

キャンプギア
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キャンプ用品を趣味のものとしてでなく、いざという時には防災グッズとして考える

防災グッズを専用のものとしてでなく、キャンプやハイキングなどアウトドアのお出かけの際にも使える多用途なグッズとして集める、という考え方はいかがでしょう?

実際不便な環境でも快適に使えるよう工夫を凝らしたものも多く、仮にライフラインが絶たれた時にも便利で心強いアイテムがいっぱい。おしゃれなデザインも多いので、持っているだけで気分もアガります。簡易テントなどもあればいざという時に着替えやトイレなどパーソナルスペースの確保として使うこともできます。

それに1か所にまとめておけば、いざという時もサッと持ち出せるだけでなく、
急にキャンプ行きたくなった時も、サッと出発できるという…。
さらにキャンプ用品を買い足す言い訳にもなるという…?

良いことづくめですね?!

まずは準備しておく必要性の高いものから、プラスであると便利なものなど、順に紹介していきますね。

災害時でも役立つ!一番に買い足しておきたいおすすめグッズ

防災専用!として準備してしまうと、いざというときに使い方がわからなかったり、保管していたら気づかずに劣化していたり…なんてことも。

なので、仕舞い込まずに済むような、普段使いやちょっとしたキャンプやハイキングのお供に使えるアイテムがおすすめです◎

その中でもまずは「電気・水道・ガス」のライフライン代わりにもなる重要なアイテムは優先的にきっちり押さえて準備していきましょう!

あかり:LEDランタン、または懐中電灯・ヘッドライトなど

停電になったら真っ先にまず明かりがないと詰むので、明かりは必須!
LEDタイプなら寿命は1日8時間使用しても10年以上長持ちすると言われてますのでいざという時に電球が切れてた!という可能性は減るのではないでしょうか…。コンパクトなものでも1つはあると安心。

ただし、充電式の場合はバッテリー切れにならないよう時々チェックしてくださいね。

モバイルバッテリー機能があるなら、いざという時にもランタンからスマホなどに充電ができるのでさらに安心です。くれぐれも電池残量に注意して、使い過ぎにはご注意を〜!

おしゃれなLEDタイプのランタンも多数出回っているので、普段のインテリアとして間接照明的に使うのもアリですし、キャンプの時にも使えて便利です。

懐中電灯はシンプルで取り回ししやすいですし、ヘッドライトも手が空いて楽ですが、こちらは余力があればで。あとから段階的に買い足して揃えていくとさらに安心ですね。

熱源:カセットコンロ・ガスバーナー&鍋などの調理器具

不安な時にあたたかい食べ物や飲み物が摂れると、ホッとして気分も落ち着くもの。

実際被災された方からも、「避難時に温かい食べ物を食べられた時はホッとした」という声を聞きます。

卓上のカセットコンロ&お鍋があればお湯が沸かせて、コーヒーやスープなど温かい飲み物を飲める、レトルトパウチの食品も温められる、水と米があればご飯も炊ける…と味気ない非常食だけでなくグッとクオリティが上がります。もちろんガスボンベも忘れずにストックしておきましょうね。

普段は卓上でお鍋を囲む…だけでなく、たまには網を乗せてお肉やお餅を焼いてみたりして楽しむのもイイですね(お餅は保存食としてもオススメなのでローリングストックとしても!)
ローリングストックにおすすめの食材

キャンプ用のバーナーでも、卓上コンロと同じガスボンベが使えるものもあるので、気軽に近くのスーパーやホームセンターで入手しやすくオススメです。普段はちょっとしたキャンプやハイキングの時にも持ち歩きやすく、出先でコーヒーを沸かしたりすると楽しみも増えます。

折りたたみタイプのコンパクトなバーナーなら、普段の収納時も持ち運びにもかさばらずに済みますね。


ウッドストーブもひとつあると、ガスボンベがない時やいざという時にも手近なものや、小枝や枯れ葉などで暖を採ったり食べ物を温めたりと便利。マッチやライターなどは必要なので一緒に保管しておきましょう。

・おすすめのウッドストーブ

TITAN MANIA(チタンマニア) ウッドストーブ

CAGEDBIRD ウッドストーブ 

水:ペットボトル・ポリタンク 

飲み水としてのペットボトルもモチロンですが、水を汲み置きできるウォータータンクを用意しておくと安心です。自宅で水が出なくて給水スポットに汲みにいく時も、バケツより運びやすいので、蓋を閉められるタイプがおすすめ。水道のように少しずつ出せる水栓がついたタイプもあり、貴重な水を必要な分だけ使うことができます。

・おすすめのウォータータンク

タンゲ化学工業 ウォータータンク 20L 防災 災害 ASNT (アズント) ホイールタンク

キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) ウォータータンク

プラスアルファの安心感で心に余裕を

電源:キャンプ用の大容量ポータブルバッテリー

重いですが、スマートフォンを複数台充電できるような大容量のポータブルバッテリーが一つあるだけでいざという時の心強さったら…。

ソーラーパネルや手回し式の充電器などもありますが、もし余裕があるなら大容量バッテリーが1台あると安心感が違いますし、キャンプの時にも活躍します。

・おすすめのポータブルバッテリー

Anker 767 Portable Power Station

Jackery ポータブル電源 1000 New 1070Wh

パーソナルスペース:コンパクトな簡易テント

自宅避難ではなく、避難所にいかないといけない時でも、ちょっと人目を避けられるようなパーソナルスペースを確保できると落ち着きますね。

そんな時に簡易的なテントやサンシェードなどがあると、人の多い空間でもパーソナルスペースを確保できるので着替えなども安心してできますし、外であれば簡易トイレの目隠しなどに広い用途で使うことができます。

テント、と聞くとかなり本格的なイメージを持たれてしまうかもしれませんが、ワンタッチで開くようなコンパクトなものであればちょっとしたイベントや公園などでも日除けにしたりと、多用途に普段使いできるので、1つ持っていても安心かなと思います。

・おすすめの簡易テント
ワンタッチテント(3~4人用)

IDOOGEN ワンタッチテント 3人 4人用

まとめ 目につくところに置いて、「使う」を意識することが大事!

日用品や食料など、普段使いで消費する必要があるもの以外は非常用持ち出し袋、またはキャンプ用のボックスやリュックなどにコンパクトにまとめ、それ以外は消費期限などを定期的に見直せるように、見せる収納など工夫して目に付く場所にしまっておきましょう。一番大切なのは目につくところ、意識する範囲内に置いて、使うことを意識すること!缶詰だってしまい込んでいれば、いつかは期限が切れるのです…!

これまでご紹介してきた日用必需品のほか、余裕があればラジオや折りたたみ椅子など準備しておくとさらに安心・快適ですが、あれもこれも準備しなきゃ!と気負ってしまうと余分に買い過ぎてしまうかも。

持ち出し袋に詰め込みすぎて重すぎて運べない、ということにはならないように、まずは身の周りのものから。急に揃えるのではなく、食料品も防災兼キャンプ用品も日頃から使っていくことを意識しつつ備えることが大事です。

何も急に焦って水やお米を買い占めたりせずとも、少し手持ちを見直したり買い足すだけでも案外何とかなるもの。普段からローリングストックの意識を少し持ちながらお買い物していく習慣ができるといいですね◎

いざという時に慌てずに済むように、趣味と実益を兼ねて、今の生活用品周りやストック品などをこの機会に楽しく見直してみましょう!意識しつつも美味しく楽しく災害対策を!

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